考察:神人ミケラは聖女トリーナなのか? 花言葉から読み解くミケラとトリーナの正体
神人ミケラ。
それはデミゴッドにして、ミケラの刃マレニアの兄。
最も謎多き、デミゴッドだ。
そして聖女トリーナは、眠りの力を持つ、伝承にのみ語られる存在。
本考察では、この神人ミケラと、聖女トリーナの関係を花言葉から読み解いていこうと思う。
ミケラとトリーナ
私はミケラを、狭間の地の地下、モーグウィン王朝にて、血の君主モーグとともに居るところを発見した。
繭に包まれ、血に染まり、手だけを出した姿。
性別どころか人型かどうかすら怪しい存在だが、このミケラはもしかしたら男性だけではなく、女性としての要素を持っていたのかもしれない。
それが、聖女トリーナの存在だ。
聖女トリーナもまた謎めいた存在だ。
トリーナの剣にいわく、
聖女トリーナの司祭が用いる白剣
睡眠の状態異常効果がある
トリーナは、謎めいている
儚い少女であるといい、少年であるといい
忽然と現れ、忽然と消えていくという
聖女という名前を持つが、男性と女性の両方の要素を持ち、神出鬼没な存在。
それが聖女トリーナだったらしい。
また、ミケラは男性だ。
兜:マレニアの翼兜には以下のような記憶が遺っている。
無垢金で作られた翼の兜
ミケラの刃、マレニアの装備
彼女は、抜け殻の足元でミケラを待ち続けた
兄さまが、約束を違えるはずがない
神の知恵、神の誘惑。ミケラこそ
もっとも恐ろしい神人なのだから
ミケラはマレニアの兄だった。
兄、つまり男性だ。
トリーナは男性と女性の両方の要素を持つが、ミケラは男性。
これだけならこの両者は違う存在の可能性が高いが、一つ、トリーナとミケラを同一人物ではないかと考える根拠がある。
それが、トリーナのスイレン、そしてミケラのスイレンだ。
スイレンの花言葉
トリーナのスイレン
たおやかに萎びかけた薄紫のスイレン
アイテム製作に用いる素材のひとつ
稀にしか見ることはできない
聖女トリーナの信仰花であり
精神の昂りを抑える効果がある
ミケラのスイレン
たおやかに萎びかけた無垢金のスイレン
アイテム製作に用いる素材のひとつ
ごく稀にしか見ることはできない
聖樹の信仰花であり、神人ミケラが
その幼少期に愛でたとされる幻の花である
そして、この二つのスイレンを比べたものが、この図だ。
見ての通り、色以外は瓜二つだ。
スイレンの花言葉は「純粋」「清純」「信仰」
狭間の地の外の様々な場所で、昔から神聖な花として扱われてきた、まさしく信仰花に相応しい花だ。
しかし、普通、信仰花のような神の象徴は神々によって異なる。
異界の神、全能の神ゼウスはカーネーション、知恵と勝利の神アテネはオリーブ、愛と美の神アフロディーテはギンバイカといったように。
そうでなければ、象徴とは呼べないからだ。
ではその象徴が同じ花で、色だけが違う場合、どういったことを表しているだろうか?
形は同じだが性質が異なるもの……
私は、それは同じ神の別の側面を表しているのではないかと思う。
また、スイレンは色によっても花言葉が異なる。
トリーナのスイレンに描かれる、薄紫色のスイレンの花言葉は、「優しさ」「純粋」
そしてミケラのスイレンに描かれる、黄色のスイレンの花言葉は、「優しさ」「甘美」
同じ「優しさ」を花言葉に持つが、トリーナのスイレンは同時に「純粋」を持ち、ミケラのスイレンは「甘美」を持つ。
そして、ミケラのスイレンいわく、このスイレンという花は、聖樹の信仰花であり、神人ミケラがその幼少期に愛でたとされる幻の花であるらしい。
聖樹は成長したミケラが作り上げたもの。
つまり、順番的にはトリーナのスイレン → ミケラのスイレンということになる。
祈祷とミケラの変化
さらに、祈祷:光輪には以下のようにある。
黄金律原理主義の祈祷のひとつ
黄金の光輪を生じ、前方に放つ
光輪は、術者の近くまで戻って消える
連続で使用することができる
それは、幼きミケラが
父ラダゴンに贈った祈祷である
そして祈祷:ラダゴンの光輪には以下のようにある。
黄金律原理主義の祈祷のひとつ
父ラダゴンの、幼きミケラへの返礼
黄金の光輪を生じ、それを拡げ周囲を攻撃する
タメ使用で、攻撃の範囲が大きくなる
しかし、幼きミケラは原理主義を捨てた
それが、マレニアの宿痾に無力だったから
無垢なる黄金、そのはじまりである
幼きミケラは祈祷を作り出すほど、純粋に黄金律原理主義を信じていた。
しかし、妹マレニアを救うことのできない原理主義の無力さを見限り、無垢なる黄金、自らの祈祷を見出した。
そして、その力を持つ道具:誘惑の枝には以下のようにある。
無垢金の祈祷が施された枝木
製作可能なアイテムのひとつ
FPを消費して、刺した敵を魅了する
魅了された敵は一時的に味方となる
神人ミケラは、あらゆる者から愛された
愛するを強いることができた
無垢金の祈祷は、その力によって、愛することを強いることができた。
誘惑の力を持っていた。
これらをまとめると、以下のように考えられる。
かつて、幼き頃、ミケラは黄金律原理主義を純粋に信じていた。
そのミケラが幼少期に愛でていた幻の花はスレインであり、その色は、「純粋」を花言葉に持つ、白いスイレン、トリーナのスレインだった。
しかし、黄金律原理主義が妹を救うことができないことを知り、ミケラは原理主義を見限る。
そうして見出した祈祷が、無垢金の祈祷であり、その力は誘惑の力を持っていた。
そうしてミケラの信仰花は「純粋」を花言葉に持つ、白いスイレンではなく、「甘美」を花言葉に持つ、無垢金のスイレンとなった。
同じデミゴッド、ミケラを象徴するが、違う性質、側面を表す二つの花。
それこそがトリーナのスイレンとミケラのスイレンであり、その二つはミケラの成長と変化を表している。
故に聖女トリーナと神人ミケラは同一人物であり、聖女トリーナとは幼少期のミケラのことなのである。
まとめ
- 聖女トリーナと神人ミケラは、共に同じスイレンという信仰花を持つ
- トリーナのスイレンは白いスイレンで、その花言葉は「優しさ」「純粋」
- ミケラのスイレンは黄色いスイレンで、その花言葉は「優しさ」「甘美」
- スイレンはミケラが幼少期に愛でた幻の花
- 色違いのスイレンは同じデミゴッドの違う側面を表している
- トリーナのスイレンは黄金律原理主義を純粋に信じていたころの幼きミケラ
- ミケラのスイレンは黄金律原理主義を見限り、誘惑の力を手に入れた成長したミケラ
- スイレンの色の変化が、ミケラの性質の変化を物語っている
- 故に、聖女トリーナと神人ミケラは同一人物であり、聖女トリーナは幼きミケラ、神人ミケラは成長したミケラを表している
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