考察:大いなる意志の力の正体。そのメカニズム。
大いなる意志。
狭間の地に黄金樹を根付かせ、狭間の地を支配する上位者。
それは人を操る力を持ち、その力でイジーやブライヴなど、狭間の地に住む人々を傷つけてきた。
大いなる意志に挑むためには、その力の解明が必要不可欠だ。
よって今回の考察では、大いなる意志はどうやって人の意志を操っているのか、そのメカニズムについて考察していきたいと思う。
六本の神授塔の役割
以前、【神授塔の中心にあるもの。神授塔の役割とは何か?】の考察で私は以下のように語った。
- 六本の神授塔の中心には大いなる意志がいる
- 六本の神授塔は電波塔のような存在であり、大いなる意志の力と声を拡散する
- 大いなる意志の力は電波のようなものであり、だからこそイジーの鏡兜のような装備で防ぐことができる
電波のようなもの、と述べたが、では具体的にはどういうものなのだろうか?
私は光に近いものだと思っている。
理由は、大いなる意志の祝福も呪いも、共に瞳に顕れるものだからだ。
大いなる意志の祝福
かつて旅の最初のころ、メリナはこのように言っていた。
…この小さな金の灯は、黄金樹の祝福それは貴方たち褪せ人が、かつてその瞳から失くしたものそして今は、貴方たちを導くもの。そう、聞いている貴方には、見えているのでしょう?祝福の導き、使命を指し示す光の筋が
黄金樹の祝福とは、瞳に宿るものだ。
我々褪せ人がなぜ褪せ人と呼ばれるかご存知だろうか?
褪せ人とは、祝福を失い、瞳が色褪せた人々だから褪せ人と呼ばれた。
逆に言うと、黄金樹の祝福を持つ者たちは瞳が金色に輝いていた。
黄金樹の祝福を通してこそ、世界は輝いて見えたのだ。
大いなる意志の祝福は、瞳に金色の光という形で顕れていた。
大いなる意志の呪い
そしてブライヴが私に襲い掛かってきたあの時、彼の瞳は強い赤の光を纏っていた。
彼はあの時二本指、そしてその裏にいる大いなる意志によって操られていた。
だから私に襲い掛かってきた。
私のことを、おそらく敵だと思って。
あれこそが二本指の呪い。
そしてその裏にいる大いなる意志の呪い。
大いなる意志の呪いは、瞳に赤色の光という形で顕れていた。
大いなる意志の力のメカニズム
祝福も、呪いも、大いなる意志の力が発現した時、瞳に強い光が顕れる。
祝福は瞳に金色の光をもたらし、呪いは瞳に赤色の光をもたらす。
狭間の地ではまだあまり知られていないが、光とは電波の一種で、波長の長さによって区別される。
電波より光のほうが波長が短く、波長が短いほどそれが持つエネルギーも大きくなる。
そして瞳とは、光を受け入れることで世界を認識するための感覚器であり、直接脳に繋がる数少ない器官でもある。
これらを合わせて考えると、大いなる意志の力の影響が強まっているとき、瞳に高いエネルギーを持つ、目に見えるほど強い光が顕れる。
その光は瞳、そして瞳を通して脳に介入することで人を操ることができたのだろうと考えられる。
そしてだからこそ、今は滅びた永遠の都の人々やイジーは、光を反射する鏡で、瞳に光が一切入らないように兜を作ったのだ。
結晶鏡で作られた兜
永遠の都の呪具のひとつ
割れやすく、打撃には弱いそれは、大逆に従う者の装束であり
大いなる意志と、その使いたる指の
あらゆる干渉を跳ね除けるという
光こそが、大いなる意志と、その使いたる指が我々に干渉するための手段だと知っていたから。
まとめ
まとめよう。
- 大いなる意志の祝福も呪いも、共に瞳にその影響が顕れる
- 大いなる意志は光によって、瞳を通して脳に介入し、人々を操った
- だから永遠の都の人々やイジーは、大いなる意志の干渉を防ぐために瞳に一切光が入らないような鏡兜を作った
敵を倒すには、まず敵を知ることが必要だ。
今回の考察で、大いなる意志の人を操る力については解明できたように思う。
大いなる意志はいまだ分かっているだけでも、流星を落とす力や獣を遣わせる力など様々な力を持っている。
しかし、人を操る力はその中でも致命的なものだ。
これを防ぐ方法を整理できただけでも、今回の考察には意味があったと思う。
いずれ来る、大いなる意志との戦いのために。
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