■■■年 萩の月 三日月の夜
狭間の地、それは永遠の女王マリカの治める黄金の国。
はるか昔に我らが祖先を追放した、遠い祖国。
とうとう私はその国に足を踏み入れることになった。
大いなる意思の祝福に導かれて。
……正直、胡散臭い話だ。
大いなる意思? 一体なんだそれは?
エルデの王になれ? はるか昔に我々を追放したくせに?
不愉快極まりない話だ。
だが、それ以上に興味がある。好奇心がある。
なぜ我々の祖先は過去追放されたのか? 祝福とはなんだったのか?
祖先がかつて仕えていたと聞く月の国カーリアは今どうなっているのか?
なぜ祖先から祝福が失われたのか?
大いなる意思とは、なんなのか?
知りたいことはたくさんある。
私は魔術師にして歴史家。星の中から輝きを見出し、宙を読み、過去を探る探索者だ。
そして狭間の地には私がこれまで求めてもなお到達しえなかった、知ることができなかった記録がたくさん眠っている地。
エルデの王になど興味はないし、大いなる意思とやらも胡散臭いことこの上ないが、それでも今はしたがってやろう。
すべては我が探索のために。
日誌拝見いたし候、遅まきながら狭間を探索する蒲公英の兵法書として扱い仕る
返信削除ありがとうございます。
削除ネタバレにならない程度の攻略情報として扱ってください。