ハルピュイア(仮)の生態観察

 





探索中に綺麗な歌声で歌う、コウモリのような羽に老婆の顔を持った怪物を発見した。
聞いていて惚れ惚れする歌声で、事実隣にいる同族と思われる仲間も座ってゆっくり歌声を聞いていた。
何語かはわからないが、明らかに法則性を持った言語で歌っていて、もしかして彼女らには知性があるのではないか? と思う。
残念ながら見つかったら最後、襲い掛かられるのだが。
以前、綺麗な歌声で旅人を誘い、近づいたところを襲うハルピュイアという怪物の話を聞いたことがある。
顔から胸までが人間の女性で、翼と下半身が鳥という話だった。
鳥ではなく蝙蝠のように見えるが、狭間の地特有の変種なのだろうか。
この怪物を暫定的にハルピュイアと名付けようと思う。
結局そのあと襲われてしまい倒さざるを得なかったが、またあの歌声を聞いてみたいものだ。






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