考察:ゴッドフレイはどのような過程を経て、狭間の地に戻ってきたか




黄金樹を燃やし、エルデンリングの元へ向かった私の前に立ちふさがった男がいる。

それは初代エルデの王にして女王マリカに祝福された王、ゴッドフレイ。

本考察では、この男が何者で、どのような過程を経て私の前に立ちふさがったか、考えようと思う。


ゴッドフレイは何者か

まずゴッドフレイは何者か、について軽く述べる。

ゴッドフレイとは永遠の女王マリカに祝福されかつてエルデの地を征服した、はじまりのエルデの王である。

そしてまたの名をホーラ・ルー。

蛮地の王ホーラ・ルーでもある。



エルデの王と蛮地の王

まず彼についての一つ目の疑問は、蛮地の王がエルデの王になったのか、それともエルデの王が蛮地の王になったか、どっちが先だったかということだ。

私の結論は、エルデの王が蛮地の王になったのだと考えている。

時系列的にはかつて狭間の地の戦士であった彼がマリカに祝福を受け、王になるにあたってその尽きぬ闘志を抑え、背に宰相の獣を憑かせ、ゴッドフレイになった。

そしてまた祝福を奪われ追放された後、蛮地で王になり、蛮地の王ホーラ・ルーと名乗り、死に、そしてまたゴッドフレイとしてエルデの地に還ってきたのではないだろうか。

ゴッドフレイの記憶には以下のようにある。

最初のエルデの王、ゴッドフレイは

ある時祝福を奪われ、褪せ人となり

同じものたちを連れ、狭間の地を離れた

褪せ人の長征。その末に彼は

王たるを捨て、只の戦士に戻ったのだ

これを見て、最初は蛮地の王がエルデの王になったのかとも思っていた。

私が最初に見た王はゴッドフレイの姿をしていたからだ。

だが、それは私が狭間の地に流れ着くまでに見た、誰かの呼び声と垣間見た光景によって否定される。

彼もまた褪せ人だ。つまり狭間の地の外で死んだあと、祝福の導きを受けて狭間の地に戻ってきたということになる。

そしてこの光景。

これはおそらくホーラ・ルーの最期だ。

円卓にいた戦士、ネフェリ・ルーの持つ鎧には以下のような記憶が残っていた。
蛮地にて勇者にのみ許される頭環
多くの敵を屠った証
そして勇者は、余分なものを纏わない
彼らの王、ホーラ・ルーのように

つまり、ネフェリ・ルーの故郷はホーラ・ルーが王であった蛮地なのだ。

そして、その場所は狭間の地の外にあり、名前からしてネフェリ・ルーはホーラ・ルーの親族か子孫なのだろう。

これらの情報から、ゴッドフレイは祝福を奪われたのち、それでも長征を続け、蛮地にて再び王となり、そして死に、再び狭間の地に戻ったのだと考えられる。

また、根拠はほかにもある。

女王マリカもまた、同様の言葉を残している。

我が王よ、王の戦士たちよ。お前たちから、祝福を奪う

そして、その瞳が色褪せたとき、狭間の地を追放する

外に戦を求め、生き、そして死ぬがよい

そして、お前たちが死した後、いつか奪ったものを返そう

狭間の地に戻り、戦い、赴くままにエルデンリングを掲げるがよい

死と共に、強くあれ。王の戦士たちよ、我が王、ゴッドフレイよ


これらの言葉からも、ゴッドフレイは追放されてから、蛮地の王として死に、そのあと褪せ人として狭間の地に帰ってきたと考えられる。


狭間の地に戻った時期

では二つ目の疑問は、彼はいつ狭間の地に戻ってきたかだ。

私は現代ではなく、円卓が結成されたあたりですでに戻ってきていたのではないだろうかと考えている。

理由は彼の死に際の姿と、最後に私にあったときの姿の違いだ。

彼の死に際の姿は何も身に着けず、体中を槍に穿たれ、まさしく満身創痍だった。

私の経験から、褪せ人は死に際と同じ装備で狭間の地に流れ着く。

つまり彼もまた、何も身に着けずに狭間の地にたどり着いたはずだ。

しかし戦った時の彼は、王に相応しい立派な鎧と盾を身に着け、身だしなみも整えた、まさに王に相応しい姿だった。

これらの装備や身だしなみは、ちゃんとした拠点がないと手に入れることができない。

また私と同時期に活動していたなら、確実に私の耳にも入っていたはずだ。

私はエルデの地のすべてを探索したのだから。

にもかかわらず、私は最後まで彼のうわさを一片たりとも耳にしなかった。

つまり彼は、どこかに身を潜め、静かに時を待っていたということになる。

私としてはその前に立ちふさがったギデオンを含め、円卓が怪しいのではないかと思っているが、それは確信を得られる情報がない。

だが、彼が死んだあと現代にそのまま舞い戻ってきたわけではないのはある程度確信を持って言える。


まとめ

まとめよう。

  • ゴッドフレイは戦士から女王マリカに祝福を受け王になり、しかし祝福を奪われたのちに狭間の地から追放された
  • しかし彼はそれでも蛮地で王となり、だが死に、再び褪せ人として狭間の地に祝福に導かれて戻ってきた
  • それは円卓が結成されたおそらく初期、少なくとも現代よりは前であり、彼はどこかに身を潜め、黄金樹が燃えたことを時が来たと判断して私の前に立ちふさがった

彼が狭間の地に潜伏していたとして、なぜ黄金樹が燃えるまで何もしてこなかったのか?
理由はいくつか考えられるが、もしかしたら彼は息子であるモーゴットと戦いたくなかったのかもしれない。
だから、彼が黄金樹を守っている間は迷い、顔を出せず、彼が死んで黄金樹が燃えて、ようやく黄金樹にたどり着くことができたとか。
これは私の感傷から生まれた考えだと思う。
ただそうであれば、モーゴットも少しは救われるかもしれないなと、そう思った。







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