考察:エルデンリングを構成する9個の大ルーンとデミゴットたちとの関係



エルデンリング。それはかつて大いなる意志が黄金の流星と共に狭間の地に送った一匹の獣、エルデの獣がなったものである。

それが黄金樹を生み、永遠の女王マリカやその親族、デミゴットたちの力の源泉にもなった。

しかし今やエルデンリングは砕け、その大欠片はデミゴッドたちが所持している大ルーンとなっている。

我々褪せ人は、この大ルーンを集めてエルデンリングを修復しようとしている。

そして、私は現状狭間の地にあると思われるすべての大ルーンを集めた。

そこで、それらの大ルーンを組み合わせると本当にエルデンリングに戻るのか? と考え組み合わせてみた。

その結果が下の図1だ。

そして元のエルデンリングが図2になる。


 



図1 大ルーンを合わせて再構成したエルデンリング


図2 元々のエルデンリング


見てみると、たしかに上の弧と上方の環を除けばすべて修復されていることがわかる。

この修復を行った結果いくつか面白いことがわかったので、それについて述べたいと思う。

また中心の環については後半で述べるので、この稿では大ルーンを中心に述べる。



考察1.  エルデンリングの三つの環はデミゴッドを構成する三つの一族を表している

まず一つ目は、エルデンリングの三つの環はマリカとゴッドフレイの子たち、ラダゴンとレナラの子たち、マリカとラダゴンの子たち、の三つの一族を表しているということだ。

最初に私が大ルーンを重ね合わせようとしたとき、エルデンリングの形に比べて、大ルーンが多すぎることに気づいた。

私が持っている大ルーンは7個。それに比べてエルデンリングの輪は三つしかない。これでは明らかに大ルーンが余ってしまう。

これをどう組み合わせるか考えた結果、モーゴットとモーグの大ルーン、ラダーンとライカードの大ルーン、そしてマレニアと産まれなき者の大ルーンはそれぞれ重なり、もともとは一つの輪を形成していたということに気づいた。

例としてモーゴットとモーグの大ルーンを見てみよう。

下の図3がモーゴットの大ルーン,図4がモーグの大ルーン,図5がモーゴットとモーグの大ルーンを重ね合わせたものだ。


図3 モーゴットの大ルーン

図4 モーグの大ルーン

図5 モーゴットとモーグの大ルーンを重ね合わせた図

綺麗に重なることがわかるだろうか?
さらにこれらは幹を持つ要の輪であり、同じ黄金の一族であるゴドリックの大ルーンとも重なる。
ゴドリックの大ルーンも要の輪と呼ばれた、エルデンリングの中心に位置するルーンだからだ。
下の図6がゴドリックの大ルーン、図7が三つを重ね合わせた大ルーンになる。

図6 ゴドリックの大ルーン
図7 三つの大ルーンを重ね合わせた図


これらもきれいに重なっている。
この図からエルデンリングの中心部分の輪は、三人の黄金の一族の大ルーンによって構成されていることがわかる。

同様に、ラダーンとライカードの大ルーンを重ね合わせたものが図8,マレニアと産まれなき者の大ルーンを重ね合わせたものが図9になる。
どちらも綺麗に重なっている。

図8 ラダーンとライカードの大ルーンを重ね合わせた図
図9 マレニアと産まれなき者の大ルーンを重ね合わせた図


ラダーンとライカードはラダゴンとレナラの子である。そしてマレニアはマリカとラダゴンの子であり、そのことから産まれなき者、琥珀の中にある者もマリカとラダゴンの子であることがわかる。
そしてこれら3枚の図を重ね合わせたものが図1になり、エルデンリングを再構成できる。
つまり、エルデンリングの輪は狭間の地を支配する三つの一族のことを表しており、中心部分が3人の大ルーンで構成されていることから、全部で9つの大ルーンで構成されているのだ。
では残り二つの大ルーンはだれのもので、どこにあるのだろう? それが二つ目の考察だ。


考察2.  残りの存在するデミゴッドの大ルーン、ミケラとラニの持つ大ルーンの形と所在

残り二つ存在すると考えられるデミゴッドの大ルーンはミケラとラニの持つ大ルーンだと考えられる。
純粋に、名前の残っているデミゴッドはその二人しかいないからだ。
ではこの二つの大ルーンはそんな形をしていて、だれが持っているのだろうか?

一つ目の考察から、ミケラの大ルーンはマレニアや産まれなき者と同じ形、ラニの大ルーンはラダーンとライカードの持つ大ルーンと同じ形をしていることがわかる。
だがラニもミケラも、共に所在はわかっていたが大ルーンがどこにあるのかがわかっていなかった。
しかし、一つ目の考察と、かつて私が二つの大ルーンを手に入れたときに指呼びの婆から言われた言葉が考察の鍵になった。
かつて彼女はこういった。

ほう、たいしたものさね
大ルーンがふたつ、それを見たのは、今までたった一度だけさね
見てごらん。指様も、ひどく興奮していなさる
"褪せ人よ、よくぞ為した。大いなる意志も、きっとお喜びだろう"
”これでお主は、エルデンリングの王たる証をえた”
”褪せ人よ、黄金樹を目指したまえ。そして女王マリカに見えるがよい”
”そしてエルデの王となり、黄金の律を修復するのだ”
…指様は、あんたに期待している
そうさね、ギデオン坊やと遜色ないほどにね

大ルーンがふたつ、それを見たのは、今までたった一度だけ。
そしてギデオン坊やと遜色ない。
これらの言葉から、残り二つのミケラとラニの大ルーンはギデオンが持っていたことがわかる。
そしておそらく、その大ルーンはすでにエルデンリングの修復に使われていて、これが私が大ルーンが二つだけで王都に行ってエルデンリングが修復可能だと言われた理由であると思われる。


まとめ

ここまでをまとめよう。
  • まずエルデンリングはマリカとゴッドフレイ、ラダゴンとレナラ、マリカとラダゴンという三つの一族の環で構成されている。
  • そのことは、大ルーンを組み合わせていくと理解できる。
  • またデミゴッドの所在が分かっているが見つかっていないラニとミケラの大ルーンはギデオンが所持しており、ラニの大ルーンはラダーンやライカードの形と同じで、ミケラの大ルーンはマレニアや産まれなき者の大ルーンと同じ形だと思われる。
  • そしてこれらのことから、すでにギデオンの持っていた大ルーンはエルデンリングの修復に使われていて、これが円卓にきた褪せ人が大ルーンを二つ集まるだけで王都に行ってエルデンリングが修復可能だと言われた理由でもあると思われるが、その理由は次の頁で語ろうと思う。






コメント

  1. 画像からの分析お見事です。とても面白いですね。
    7+2であるところも非常に腑に落ちました。
    この考察をみたとき、九曜という概念との関連を連想しましたし、生命の樹が10個の球体(セフィラ)から構成されるので一番上の弧を入れて10であるようにも感じます。
    https://rannis-servant.blogspot.com/2022/03/elden-ring_19.html

    もしよろしければ九曜のところでこの記事を紹介させてもらってもいいでしょうか?

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    1. コメントありがとうございます。
      紹介いいですよー
      大歓迎です。
      セフィロトツリーで考えるなら10個目の円は中心の円でしょうね。
      個人的に違う世界の知識を考察に持ってくるのは違う感じがしてあまりやらないのですが、セフィロトツリーほど類似があれば考察するのも面白そうですね。
      自分も来週ぐらいに書いてみようと思います。

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    2. ありがとうございます。
      自分もゲームでは手に入らない情報は区別して考察したい派ですね。
      ただ、モチーフから着想を得たり、これがモチーフだったらより重厚な設定になるなとかは大好物です。

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  2. なるほど!ラニはそもそも自ら大ルーンを捨てていてもおかしくないから問題ないとして、これでミケラが眠りについている理由も説明がつくね!

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    1. 感想ありがとうございます。
      そうですね。
      何があったのかはわかりませんが、眠っていたミケラから大ルーンを奪ったか、もしくは逆に眠りにつかせて奪った何者かがいたんでしょう。
      それが誰かについては、また別の考察で語りたいと思います。

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  3. この考察について一点気になったことがあるのでコメントさせてください。
    ゴドリックのルーンが中心に来るのは間違いないと思うのですが、
    モーゴッドとモーグのルーンは上側の円であっても図形的には問題ないと思います。

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    1. 感想ありがとうございます。
      それはゴドリックの大ルーンにもモーゴッドの大ルーンにも要の輪と呼ばれていると書かれているからです。
      なのでこの二つは同じ輪で、必然的にモーグも同じ輪だと判断しました。

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  4. すみません。
    見落としていました。ありがとうございます。
    すると、やはり上側の円だけ不完全なものになりますね。

    しかし、エルデンリングは砕かれたという割には造形的にも持ち主的にも綺麗に分かれていますね。

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    1. それは自分も気になるんですよね
      メタ的には本編の世界を表している、で済ませられるけど、世界観的には少し綺麗に砕けすぎているよなと
      まるであらかじめそうなるように砕いたのかと思うぐらいに

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  5. こんばんは。
    興味深く拝見させていただきました。一つだけ気になったのでコメントさせていただきます。
    大ルーン2つを持っていたのはギデオンではなくヴァイクなのではないでしょうか?
    ヴァイクが最も王に近づいた褪せ人であることは指痕シリーズのフレーバーテキストで確認できます。同様に指痕シリーズで王都地下にヴァイクは訪れていたことがわかります。王都に入るためには2つの大ルーンが必要なためおそらく残り2つの大ルーンはヴァイクが所有していたと思われます

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    1. コメントありがとうございます。
      指呼びの婆は大ルーンを二つ持っているのを見たのは二回目だ
      君には期待している、ギデオンのように、みたいなことを言っていたんですよね。
      なので円卓の認識はギデオンが二個持っていたんだと思います。
      でもヴァイクが王都には入れているというのはその通りなので、ヴァイクが二個手に入れたけど、ヴァイクも狂っちゃって結局ギデオンの元に流れた。
      だからギデオンは大ルーン2個を持っていたけど、それの持ち主の居場所は知らなかったんじゃないかな、と思っています。

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