ケイリッドの地に眠る、謎の巨大どくろ

 ケイリッド。

変異し巨大化した生物と朱の腐敗に覆われたこの地は、はっきり言って地獄だった。
どこに行っても縮尺のおかしい化け物しかいないし、どいつもこいつもやたらと強い。
そして気持ち悪い。
リムグレイブから興味本位で東に行った私を迎えた場所は、そのような地獄だった。

そのような世界を地獄めぐりしている私が見つけた、この地でも一等の異常なものが、下のどくろだ。


なんだろう、これ。
そもそもサイズがおかしい。
異常に大きい。
見た目は人間のどくろに似ているが、これが人間であるはずがない。
もし仮にこのどくろが人間と同じ背格好を持つとしたら、大体このどくろの6~8倍もの身長があるということになる。
距離があってわかりにくいが、下の絵を見てほしい。


頭だけで崖と同じぐらいの大きさ。
私の身長が大体170cmぐらいで、おおざっぱに見積もっても私の20倍~30倍程度の大きさがありそうなので、頭だけで35m~50mだ。
で、仮に人間と同じ体格だとすると、その6~8倍だから、最低でも200m、最大で400mの化け物ということになる。
小黄金樹より大きい。
もしかすると黄金樹そのものと同じかそれ以上のサイズだ。
こんな化け物見たことがない。
しかもこのどくろ、たしかここだけじゃなくて他の場所にも存在する。
つまり唯一の怪物という訳でもなく、最悪この大きさの種族がいる可能性すらある。
そんな生物が暮らしていた環境とは、いったいどんな魔境なんだろうか?
そもそも生存を維持できるほどのエネルギーはあったの?

頭しかでていないことから、おそらく体の部分は遥か地の底に埋もれているんだろう。
なのでサリア魔術街よりも古い時代にあった存在なんだろうと思うのだけど、黄金樹はこのような存在すら滅ぼしたのだろうか?
それとも黄金樹が根付くよりさらに昔の存在なんだろうか?
黄金樹の根らしきものが巻き付いているけど、樹の根は根付いた後に、地中にあるものにこうして巻き付くこともあるから、どちらが先とは断定することができない。
とても気になるのだけど、何もわからないのが残念だ……


追記
狭間の地を旅した後の私から見ても、このどくろは明らかに異常。
永遠の都にいた巨人や、禁域にいた巨人の亡骸よりもなお大きい。
本当になんなのだろうかこの生き物は……

コメント

  1. 以前、アステールを流星として考察されていたかと思います。
    これってラダーンが砕いた星→アステールの頭って線はないですかね?
    場所もサリアですし。

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    1. あー、面白いですね、それ。
      場所からしてもあり得ないことはないかも……
      もしかしたらラダーンが砕いた流星の亡骸なのかもしれませんね

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