考察:影の地とは何か?
影の地とは何だろうか?
私は先日、夢である光景を垣間見た
黒きヴェールに覆われた空
中心にそびえる影の大樹
数多くの異形が殺し合う土地
その名を、「影の地」
私はこの夢、あるいは啓示を見てから、この地は何なのかを探ってきた
まだ、未知の情報があまりにも多すぎて確固たることは言えないが、現時点で考察できる情報を、ここに記しておこうと思う
啓示
黄金樹の影に隠された地
神たるマリカが、降り立った場所
そして謳われぬ戦い、粛清の地
メスメルの火に焼かれた場所
だから、ミケラは影の地に向かった
その黄金の身体も、力も、宿命も
全てを棄てた
ミケラは待つ
約束の王を
これは、私が夢を見た時に、共に贈られた啓示だ
私は、これを神人ミケラからの啓示、あるいは招待状だと考えている
今回の考察では、主にこの啓示から影の地について考察する
そこに、この土地についての鍵が隠されているはずだから
黄金樹の影と神たるマリカ
黄金樹の影に隠された地
神たるマリカが、降り立った場所
まず、この節から考えてみよう
影の地とは、黄金樹の影に隠された地であり、それと共に神たるマリカが降り立った場所であるらしい
以前、「新DLC、「SHADOW OF THE ERDTREE」の画像に隠された謎を紐解く ミケラ編」という考察で、私は以下のように語った
- Shadow of the Erdtreeの意味は黄金樹の影
- このタイトルにはおそらく物理的な意味と精神的な意味の二つがある
- 物理的な意味は、黄金樹に絡みつく、黄金樹に成り代わろうとするミケラの聖樹のこと
- 精神的な意味は、黄金樹の光の中、見捨てられ虐げられた黄金樹の陰と呼べる人たちのこと
- 黄金樹に抗うミケラの物語になるのではないだろうか
- そしてその場所はミケラの精神世界で、あの繭が入り口になる可能性がある
異界の民の末裔とされる、稀人の外見皆長命であるが、産まれる者はごく少ない稀人は、かつて狭間の外からやってきた女王マリカの同族であるという
稀人である女王マリカは、かつて狭間の地の外からやってきた、異界の民の末裔だ
そのマリカが降り立った場所が、影の地であるという
ここで、神たるマリカが降り立った場所という言葉には二つの解釈が考えられる
一つは、女王マリカが狭間の地の外からやってきて、一番最初に狭間の地に着いた土地が影の地だという可能性だ
その場合、この影の地は狭間の地の外に繋がっている場所であり、狭間の地と外界をつなぐ場所だと考えられる
そしてもう一つは、女王マリカが神となった場所だという解釈だ
女王マリカは最初から神だったわけではない
神とは、後天的になるものだ
デミゴッド、我が愛し子たちよ
お前たちはもう、何者にもなれる。王であれ、神であれ
そして、何者にもなれぬ時、お前たちは見棄てられる
…そして贄となるのだ
女王マリカは、エルデンリングの宿主、その幻視を宿す者
すなわち神さね
デミゴッドは神になることができる
そして、神とはエルデンリングの宿主、その幻視を宿す者
これらの情報から、神とはエルデンリングの宿主、もしくはエルデンリングの宿主の幻視を宿す者であることがわかる
マリカが幻視を宿し、神となった場所
それが影の地という可能性だ
個人的には、後者の方が可能性が高い
というかほぼ確定だ(前者でもある可能性はあるが)
これを書いてから知ったのだが、影の地は「マリカが神となり、黄金樹が生まれた地」らしい
であるならば、この地には黄金樹の成立過程と、女王マリカの神となった経緯
それらが描かれることになるだろう
メスメルの火
そして謳われぬ戦い、粛清の地メスメルの火に焼かれた場所
また意味深な情報だ
どうやら影の地は謳われぬ戦いが起こった場所であり、粛清がなされた土地でもあるらしい
粛清とは「厳しく取り締まって、不純・不正なものを除き、整え清めること」、または「不正者・反対者などを厳しく取り締まること」を意味する言葉だ
メスメルの火に焼かれた場所、という言葉から考えると、黄金樹の敵対者を粛正するためにメスメルの火によって焼かれた場所、という意味だろうか?
だがそれだけだと、謳われぬ戦いである意味が分からない
黄金樹に敵対したものは、巨人、竜、魔術師など様々なものがいたが、それらは皆華々しく記録に残っていて、謳われている
つまり、ただの敵対者ではなく、謳われない、あまり褒められたものではない戦いだったのであろう
あるいは、禁忌と呼べるほどに
粛清という言葉からも真っ先に思い付くものは一つ
敵対者は敵対者でも、それは黄金樹内の敵対者だったのではないだろうか?
つまり、黄金樹内の反対勢力
あるいは、忌み、穢れとして扱われたもの
私は、その存在を一つ知っている
それは、忌み子だ
モーゴッドやモーグ、鍛冶師ヒューグのような、体中から角や尾が生えた人間だ
以前私は、考察:忌み子の起源。神聖視から忌み子に変じたのはどの時代か? で、忌み子について考察したことがある
その時私は以下のように語った
- 忌み子は狭間の地で穢れとして忌み嫌われている
- 忌み子は原初の黄金樹の力の源である生命の坩堝の要素を強く発現させた存在であり、それが獣の形であるのは生命の坩堝は諸相に獣の姿を持っているから
- 忌み子は古くは神聖視されていたが、文明の後は忌み嫌われるようになった
- この文明とは黄金律原理主義の時代であり、マリカ=ラダゴンの黄金律原理主義への移行によって、忌み子は穢れとして扱われる存在になった
坩堝の斧兜最初のエルデの王、ゴッドフレイに仕えた16人の古い騎士たちの兜兜飾りは、騎士オルドビスとその部下たちの象徴である原初の黄金樹、生命の坩堝の力を宿し坩堝の諸相の祈祷を強化する
…あんた、それは…それは、人の身には決して許されぬことじゃ黄金樹を焼くは、原初の大罪。まして、死のルーンの力を求めるとは…死のルーンとは、即ち運命の死黄金の律のはじまりに、取り除かれ、封じられた影それを再び解き放つなど……指様は、いや大いなる意志が、決して許さないじゃろう
黄金樹は、すでに一度焼かれている
それこそが原初の大罪だった
謳われぬ戦いとして、隠されるものとして、黄金樹の影として…
これ以上相応しいものはないだろう
ミケラ
だから、ミケラは影の地に向かったその黄金の身体も、力も、宿命も全てを棄てたミケラは待つ約束の王を
最後の節
この言葉は解釈自体は非常に分かりやすい
ミケラは何らかの目的で影の地に向かい、全てを棄て、約束の王を待っている
ミケラが何の目的で影の地に向かったかについては別の考察で語るとして、ここではミケラはなぜ黄金の身体も、力も、宿命も、全てを棄てたのかについて考えよう
といっても、理由は簡単に想像がつく
おそらくラニと同じだろう
ラニは以前、こう語っていた
…少し、昔話をしようか
…私は、かつて神人だった
デミゴッドの中で、ミケラとマレニア、そして私だけが
それぞれの二本指に見出され、女王マリカを継ぐ、次代の神の候補となったのだ
だから、私はブライヴを授かった。神人の特別な従者としてな
…そして私は、二本指を拒んだ
死のルーンを盗み、神人たる自らの体を殺し、棄ててでも
私は、あんなものに操られたくなかったのだ
…それ以来、私と二本指は、お互いを呪っている
災いの影とは、あやつの刺客なのだよ
ラニは大いなる意志に操られないために神人たる肉体を棄てて、彼女だけの律、星の世紀を作ろうとした
そして彼女の王を待っていた
ミケラも同じく、大いなる意志に操られず、大いなる意志にとって都合の悪い世界、律を作るためにすべてを棄てて約束の王を待っているのだと思う
約束の、という言葉が少し気になるけれど、大枠は変わらないだろう
黄金樹によって救われぬ者たちのために、彼はすべてを棄てたのだ
まとめ
- 影の地は黄金樹の影であり、マリカが神となり、黄金樹が生まれた場所
- 謳われぬ戦いとは原初の黄金樹を焼き滅ぼした戦い、原初の罪
- 神聖なものを忌みと転じさせた黄金樹の陰の歴史の舞台が影の地
- ミケラはラニと同様に、大いなる意志にとって都合の悪い律を作るために、全てを棄てた
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