考察:なぜ親衛騎士ローレッタは戦鎌で魔術を操れたのか? 触媒武器の可能性

【カーリアの親衛騎士 ローレッタ】について書いたときに語った謎について考察したいと思う。

ローレッタはなぜ、武器を使いながら多彩な魔術を扱えたのか? という謎だ。

私はもちろん、他の人も基本的にみんな杖を使わないと複数の魔術を扱うことはできない。

でもローレッタだけは彼女の戦鎌で多彩な魔術を扱うことができる。

なぜ彼女だけが戦鎌で魔術を扱えるのだろうか?


考えられる仮説としては、

1.武器が特別だった

2.本人が特別だった

3.武器も本人も特別だった


の三種類が考えられる。

私はこの中の3.武器も本人も特別だった、が正しいのではないかと考えている。

では武器や本人の何が特別だったかについて、考えてみよう。


1.武器:ローレッタの戦鎌

まずは武器についてだ。
彼女の武器はローレッタの戦鎌と言い、後に手に入れることができる。


しかし、私が手に入れた戦鎌は彼女の戦技は使えるが、魔術までは使えるものではなかった。
では武器が特別という訳ではないのだろうか?

…いや、そうではないと私は思う。
この武器の記憶には以下のような記述があった。
カーリアの親衛騎士として与えられた武器だが
青い輝石は、無垢金の宝石に付け替えられている

青い輝石が無垢金の宝石に付け替えられているということは、元々はこの戦鎌には青い輝石がはまっていたということだ。
青い輝石というと何が思いつくか?
カーリアの輝石杖である。
カーリアの輝石杖にも以下にあるように、青い輝石がはめられていた。
青い輝石が埋め込まれた杖
二つあるカーリア杖の一方
魔術師を騎士とする杖であり
カーリアの剣の魔術を強化する

元々輝石魔術とは、星の琥珀である輝石の中に眠る力を探求する魔術であり、カーリアの輝石杖の場合は埋め込まれた青い輝石から力を引き出している。
ならばローレッタも同じように、戦鎌に元々は埋め込まれていた青い輝石から力を引き出すことで魔術を行使していたのではないだろうか?
私が持っている戦鎌についている輝石はそこまで大きくはないが、ローレッタが元々持っていた戦鎌は私の何倍も大きなもので、そのため埋め込まれている青い輝石もカーリアの輝石杖のそれと遜色ない大きさだったはずだ。
このように、戦鎌には元々は触媒としての機能があったと思われる。

だがこれだけなら、大きさの問題もあるが他にも魔術を使える武器があってもいいはずだ。
よってそれ以外の理由、ローレッタ本人にも特別な理由があるのではないかと考えた。
彼女の特別なところ。
それは、彼女がしろがね人であることだ。


2.しろがね人のローレッタ

ローレッタはしろがね人だ。
それは彼女の武器や防具を見たらわかる。
ではしろがね人は魔術において何が特別か?
それは、彼らは魔術を神秘で操ることだ

しろがね人の使うしろがねの杖には以下のような記述がある。
青い輝石が埋め込まれた、短い杖
古いしろがね人たちの輝石杖
しろがね人には、秘密がある
彼らは、魔術を神秘で振るうのだ

しろがね人は魔術を神秘で振るうのだ。
ローレッタはしろがね人で、しろがね人は魔術を神秘で操る。

またしろがねの杖は名前の通り白銀でできていて、その白銀の杖に青い輝石が埋め込まれている。
そして、ローレッタの戦鎌もまた、白銀でできていて、青い輝石が柄に埋め込まれている。

つまり、ローレッタの戦鎌はしろがねの杖と完全に同じ構造をしているのだ。
だから、ローレッタの戦鎌もしろがねの杖と同じ機能を持つと考えられる。


3. 神秘で操る魔術騎士

これらのことからローレッタは知力という頭ではなく、神秘の力で魔術を操っていたのではないだろうか?
そしてこれは想像だが、神秘の力、つまり感覚で操ることから、彼女は戦闘中でも武器と魔術を同じ武器で切り替えながら使うことができたのではないだろうか?

彼女だけが特別なのではなく、ただ戦鎌がしろがねの杖と同じ機能を持っていて、その戦鎌が大きいお陰で通常の杖にあるものと同等の大きさの輝石が埋め込めたから魔術を使えただけなのかもしれない。
ただもし彼女が特別なら、それは彼女が戦鎌を触媒にして、神秘の力で魔術を操っていたからあのような戦い方ができたのではないかと私は考える。


まとめ

まとめよう。
  • ローレッタは武器を使用して多彩な魔術を操ることができる
  • その理由は以下の二つが考えられる
    • 1.ローレッタの戦鎌がしろがねの杖と同じ機能を持っていたから
    • 2.ローレッタがしろがね人のため、神秘をもちいて魔術を操っていたから
  • これらふたつの特徴が合わさることで、ローレッタは戦鎌で多彩な魔術を扱うことができた


左手に盾を持ち、右手に魔術触媒でもある騎士剣を構えて、魔術と剣を切れ目なく扱う魔術騎士……
私の理想だ。
もし神秘が必要ならそれでもいいから、私に魔術触媒の剣をだれか作ってくれないだろうか……
もし作ってくれるなら、いくらでも払うのに……

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